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子供を科学教室に通わせるにあたって

幼少期の体験如何で、科学の知識に興味を持ち始めるか否かが、結構左右されると思います。文化社会学等の研究において、良く言われていることは、両親の「本棚」が、その子供の教育水準や、知的関心の向く先を決めてしまうという傾向です。しかしそれも、一意には定まらないかも知れません。本がたくさん並んでいても、ある本には興味を持つのだが、別の本には一向に興味を持てない、なんてことも。

 

とりわけ科学的知識というのは、啓発書では、私たちの話し言葉(=自然言語)で記述されていますが、その核心の部分というのは、数式をはじめとする形式的な記号で成り立っています。この数式や形式的な記号というのは、文字に出して読むのに、やや難があります。

 

英語圏では、数学の記号の読みや、式の読み方は、ある程度決まった規則がありますが、日本では、わりとバラバラです。積分を表す記号「∫」は、インテグラルと読みますが、このインテグラルに積分の範囲(aからb)を指定した場合、英語ですと、The integral from a to b で読み方は決まりですが、日本だと、ごちゃまぜ。「aからbまでを積分して・・・」と言ってみたり、「インテグラルのaからbが・・・」と言ってみたり。

 

こういう、文字に対して、その読みが一意に定まらない、という対象は、いわゆる自然言語(しゃべり言葉や活字)に慣れていて、それらの言語運搬能力が高い子供であっても、逆説的なことに、なじみにくさを感じてしまいます。あるいは、苦手意識すら持ってしまう。

 

しかし、科学の世界も、所詮はコミュニケーションなのであって、先に述べた日本語のごちゃまぜ記号読みも、研究室のなかでの会話でもまれていれば、「これを言えば通じる」という塩梅の幅がわかってきます。無機質な数式の羅列に思えた科学の世界は、実際には、湿度のある会話の世界です。

 

そういう世界に溶け込むには、実際、グループで共同作業をするのが一番。そんなわけで、科学教室です。単にユニークな体験に触れるだけでなく、大勢の中で知識に触れる経験。そういう貴重な体験を与えてくれる科学教室に、フォーカスしました。